通読:スタートレック 指揮官の条件

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・最近の通読:スタートレック 指揮官の条件

(今日の枕)
 2001年に書いた昔の原稿を読み返しました。……ちょっとおもしろかった(一般受けはしないけれど)。

■最近の通読
スタートレック指揮官の条件
「スタートレック 指揮官の条件」
著:ウェス・ロバーツ、ビル・ロス/訳:岸川靖/刊:ダイヤモンド社/満足度:★★★★☆/2003年3月(詳細情報 in 楽天ブックス利用

○どんな本?
 「新スタートレック」を題材にした指揮官の資質を考える一冊。
 宇宙戦艦エンタープライズDを指揮するジャン=リュック・ピカード艦長の記した宇宙艦隊アカデミーの後進へ向けての一冊というかたちをとっており、原作ファンには興味深くまとめられています。
 帯には「宇宙艦隊アカデミー 公式教科書採用予定」とまで書かれています。
 なお、原題は艦長口癖の「Make it so」。

○気になるフレーズ
(105頁)ためらいは容易に習慣化するものであるから、知識や経験を基に行動するのを習慣的にためらうような乗員は、知識や経験には欠けるが行動を起こす乗員よりも、他の者たちにとっては価値が低い。

(159頁)何らかの先端通信技術を用いることにより、発言から感情が取り除かれることがある。しかしながら、不適切な表現による棘を取り去る能力のある技術など、ありはしない。

(259頁)誤りを回避できなかったからといって、それは無能の証明にはならない。問題は、そうした事態に陥ったときに、それに打ち勝つための精神力を持つことなのだ。

○ここが素敵
 ピカード艦長の魅力満載の一冊です。
「新スタートレック」のお薦めエピソードガイドとしても楽しむことができます。

○そして、こう思う
 なんでこのエピソードを底本にしたのかな、文体が翻訳調だな、というところも若干あります。
 とはいえ、10近い原作エピソードを艦長視点で描かれたテキストは、原作の映像作品では把握できなかった点を味わい尽くすのに最適です。
 ピカード艦長の魅力を満喫しながら、指揮官の能力を一歩ずつ身につけられるとすれば最高じゃないでしょうか?

 さて、この書物は、ビジネス書の老舗ダイヤモンド社から発行されています。帯によれば〈仮想ビジネス書の金字塔〉だそうですが、奥付によればまだ第2刷……(楽天ブックスの在庫の持ち方のせいかな?)。
 もっともっと認知されてもらいたいものです。

○読んだ理由
 ピカード艦長ファンとしては読まなきゃ読まなきゃと思っていた一冊です。
 雑誌の書評欄で見かけて2年の月日……、やっと読めました。

(自己管理用スペース)
・今日の体重:81.4kg

コメント(2)

TITLE: 艦長の役回り
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僕はSTの中では艦長ならピカードが好きです。

上陸作戦はライカー達に任せて作戦指揮と判断に注力してるし。

カークやスポックはいきなり船長と副船長が新しい星におもむろに「転送ー」とか多すぎ(W

TITLE: Re:艦長の役回り(07/29)
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WGMさん

>カークやスポックはいきなり船長と副船長が新しい星におもむろに「転送ー」とか多すぎ(W

- - - - -

 確かにスタートレックは、カーク船長、スポックという、指揮系統一番、二番で同時に出かけることが多いので、「調査班に何かあったときはどうなるんだ?」という印象が強いですね(苦笑)。

 ツクダのTRPG「エンタープライズ」を見たときも、カーク船長とスポック同時に出かけるプレイが想定されている印象を受けたような(偏見?)。

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このページは、tamasunaが2005年7月29日 00:00に書いたブログ記事です。

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