通読:刑吏の社会史

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■今日の見出し
・今日の体重:81.4kg
・通読:刑吏の社会史

(今日の枕)
 TRPG Batonなるものが届きました……回答は「TRPG蛇行わき道」のほうをご参照ください。
 投げてくださったタイサク@SYSTEMS of BRAIN FUCKING 代表さんya-nadesuさんありがとうございました。
 2人に投げられたので、通常の倍の10人に投げなきゃいけないのかな(苦笑)
 発案者の田中天氏からどのような経路で広まっていっているのかという「Baton」についてのまとめをしてみたいと思いましたが、めんどくさいので中止。

 TRPG雑誌「RPGamer」10号到着。
 今月はD&DをはじめとするD20システム特集ですか……。

■今日の通読
「刑吏の社会史 中世ヨーロッパの庶民生活」著:阿部謹也/刊:中公新書・中央公論新社/資料度:★★★★☆/1978年10月(詳細情報 in 楽天ブックス利用スペース用画像

○どんな本?
 中世〜近代にかけて賤民(せんみん)として扱われた刑吏を軸に、ドイツ周辺を中心とした中世民衆の生活を考察・紹介する一冊です。
 13世紀前後に都市化が進み刑罰の法令化が進むとともに、自白の有効性が認められ拷問が行われるようになりました。
 その過程で支配者への反発、処刑・拷問への畏怖が重なり賤民化していったのだろう、という内容です。

○気になるフレーズ
(38頁)〈法制史家V・アハターによると中世盛期まで西ヨーロッパには刑罰はなかった。それはようやく十三世紀になってあらわれるのである〉

 それまでは主に一族による復讐のかたちをとることが多かったそうです。

(171頁)〈(残酷な時代に情けあるところもあったもんだ……というような:引用者要約)短絡的な理解をふせぐために「刑吏による宴席」について一言しておく必要がある。
 何故なら処刑を前にして全く食欲がない者にも強制的に食べさせた事例が報告されているからである〉
 〈食卓を共にするということは古来和解の儀式には不可欠のことであった。ひとつのパンをわかち合って食べた者に対しては復讐者もあえて復讐をなしえなかった〉

 死刑囚などの処刑数日前にごちそうを食べさせることは決して、情けからはじまったのではないという考察がされています。
 処刑される無念の魂を無力化しようというのは、怨霊をまつる神社の思想につながりそうですね。

○ここが素敵
 13種に大別された刑罰、7種に大別された拷問なども紹介されており、中世欧州風ファンタジー世界を使う物語やゲームを楽しむ際に役立つ知識もおさめられています。

○そして、こう思う
 TRPGのシナリオネタがいくつか思い浮かんできました。
 こういう民俗史関連の本はネタになります。

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このページは、tamasunaが2005年6月21日 21:39に書いたブログ記事です。

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