読書:38万円で本ができた ほか

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■今日の見出し
読書:38万円で本ができた
建国記念日

(前説)

 ファイナル・ファンタジー4をやっております。
 扉の化け物に苦しめられた午前中。
 そして気づけば、主人公のセシル君たちは現在 月 にいます。
 しかし、月のどこへ行けばいいのやら……。

 そして、ゲームが詰まれば溜めこんだ本の山に向かいます。
 ゲームと読書……素敵ですね。

■今日の読書
38万円で本ができた
「38万円で本ができた ――個人出版がおもしろい――」著:両国の隠居/刊:太陽出版/面白度:★★★☆☆/2005年2月(詳細情報/楽天ブックス利用

○どんな本?

 自費出版専門出版業者の出版社が儲かるだけの「自費出版」「協力出版」ではなく、読み手に読んでもらうことを考えての「個人出版」を目指していこう、という本。

○ここが素敵

 題は中身を示すとは、まさに本書のことでしょう。
 題のとおり、38万円でつくられた本なのです。
 著者の主張サンプルとして、目に見え、触れることのできる形でこの書物は存在するのです。
 百聞は一見にしかず、というように実践例ほど概念を裏付けるものはありません。

 この書では、楽天広場のようなブログを書くことからでも本の原稿を作り出すことができるとあります。
 こうして、書くことへの敷居を下げ読者を安心させます。

 ですが、本書は造本に関する経費削減や、書くにあたっての心構えだけが収められているのではありません。
 実際に、読み手の元にたどり着くための心構えも説かれているのです。
 読み手の元にたどり着くには、〈書き手→出版社→問屋→書店→読み手〉という激流を乗り越えていかなければならないのです。
 この激流を乗り越えるための心構えが、出版業界の裏話をまじえながら著者は快活に語っているのです。

○そして、こう思う

 本を出す気のない方でも、ブログなどを公開している方にはお薦めの本です。
 テキストを公開するということに関する心構えを読みとるだけでも十分価値はあるでしょう。

○知ったきっかけ

 著者である両国の隠居さんの存在を、訪問者リスト(各日記のオーナーが確認できる)で知ったことから始まりました。

(関連ページ)
両国の隠居さんの書評コーナー



■建国記念の日に思ったこと

 日本国という国家が他者に認められたサンフランシスコ講和会議の調印式こそが、日本国の誕生日である建国記念の日にふさわしいのではないでしょうか?
 そんなことをふと思ってみました。

 大日本帝国、徳川幕府でもなく、まだ日本全土を統一していない地方政権に過ぎなかった初代天皇の即位を持ち出して2月11日を選ぶ必要もなかったような気もします。

※  ※

 建国を記念して、日本という恵まれた国で生きていられることに感謝することにしましょう。
 こういった国に生んでくれた親に感謝することが、感謝の第一歩と思います。

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このページは、tamasunaが2005年2月11日 00:00に書いたブログ記事です。

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