読書:英語屋さん

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■今日の見出し
・今日の読書:「英語屋さん」

(前説)
 昨晩はハードディスクのバックアップをとっておりました。
 最近は滅多に聞かない音楽データやら、年末につくった本のデータとかCD-R1枚ではおさまりきらない量です。
 というわけでブランクDVD-Rを挿入です。

 ……れれ?
 アクセスランプ点灯しっぱなし?

 DVD書き込みドライブをよくよく調べてみればDVDRに対応していないじゃありませんか……(泣)。DVDR、DVDRWに対応ですか。
 DVD-R5枚のパックにおまけでDVD+RW1枚がついていたので、とりあえずのバックアップはできましたが、「-R」はどうしたものやら。
 ドライブとDVDのメーカーが一緒だったから問題ないと思ったんですけれどねぇ……。

 なぜにこういうことが起こるのか?

1)書き込み可能DVDに複数の規格があるから
2)自分のパソコンで対応している規格を覚えていないから

 と答えるのは簡単です。
 これだけならば誰でも書けることだと、師匠の一人まっどさんに悲しそうに言われますので、もうちょっと。

 1)は規格ごとに技術(特許)があり、技術を管理している団体以外がその技術を使おうとするとお金がかかる、ということがそもそもの問題でしょう。
 2)は「覚えないユーザーが悪い」といってしまえばそれまでですが、なぜ覚えないのかを突き詰める必要もあるでしょう。

○1)について
 企業は営利団体です。
 利益を上げることで企業の目指す社会的役割を達成するため、さらにがんばる集まりです。

 書き込めるDVD規格をつくることで、たくさんのデータを収められる便利な品を社会に提供できました。
 でも、これにはお金がかかります。

 別の集まりも「書き込めるDVDは便利だ。もっと社会に広めなければ」と書き込めるDVDや書き込む機械をつくろうとします。
 でも、規格を作った集まりにお金をせがまれます。
 せがまれると機械は高くなってしまいます。

 その別の集まりは、せがまれないよう、別の方法で書き込むDVD規格をつくってから、機械をつくることにしました。

 ということを繰り返していったら……複数の規格が並立することになったわけです。

 とはいえ、消費者にとってみれば、同じ効果(DVDに書き込める)のならばどの規格でもいいわけでして。
 なやましいものです。

○2)について
 人間は、たま~にしか使わないことについてまで気を配りきることはできません。
 週に幾度もDVD書き込みをするのならば、対応しているDVD規格を覚えることも手間と感じないでしょうが、1ヶ月~季節に1回程度では覚える手間をめんどくさく感じます。
 覚え(られ)ないことはよくあることなのです。

 というのは、「おぼえないひとはわるくない」という言い訳です。

 でも間違えて買って、お金と時間を損するのは各人です。
 まだまだ書き込みDVDは安価とは言いがたいです。
 人はそのコストによる苦痛を糧に成長するものなのです。

 本題よりも長い前説……まずいかな(苦笑)。

■今日の読書
英語屋さん
「英語屋さん ――ソニー創業者・井深大に仕えた四年半」著:浦出善文/刊:集英社・集英社新書/面白度:★★★☆☆(詳細情報/楽天ブックス利用

○どんな本?
 英語担当の祐筆(書記)みたいな立場でソニー創業者に仕えた日々を描いた随筆集です。
 雑誌連載をもとにしているせいか、堅苦しくなく読みやすい本です。

○ここが素敵
 著者が創業者にふさわしい〈格調高い〉英文を身につけていく過程で手に入れたであろう、他者への思いやりあふれる文体は、読者をぐいぐいと読み進めさせます。そのぐいぐいさそってくる感覚がまた心地よい魅力にあふれております。

○知ったきっかけ
 本書はベストセラーとして各書評で話題になっていたこともあり、タイトルだけは私も耳にしておりました。
 発売当時は「ベストセラーは読まない」というへそ曲がりな性分が強かったこともあり、今まで読まずにおりました。
 ですが、著者浦出さんのメールマガジン「英語屋さんの作りかた」にて、滑らかな語りに触れていくうちに読む気になったわけです。

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このブログ記事について

このページは、tamasunaが2005年1月19日 00:00に書いたブログ記事です。

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