通読:平安朝の女と男

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■今日の見出し
・通読:平安朝の女と男

(今日の一言)
 腹巻は足からはくべきか、頭からかぶるべきなのか……そんなことを悩むハッピーホリデー。

■最近の通読
平安朝の女と男
「平安朝の女と男 貴族と庶民の性と愛」
著:服藤早苗/刊:中公新書・中央公論社/資料度:★★★★☆/1995年4月(詳細情報 in 楽天ブックス利用

○どんな本?
 女性史に詳しい著者の読み解く、平安時代を切り口とした性意識、男女~家族関係の変化を考える一冊です。
 「伊勢物語」「紫式部日記」「日本霊異記」「今昔物語集」「新猿楽記」を中心に、考察は進められます。

○気になるフレーズ
(229頁)「あとがき」
〈学生たちの感想を読んでいると、性の風俗産業が驚くほど繁盛し、テレビや雑誌などマスコミでも性風俗が繰り返し報道されているのに、男女の性愛に関する知識の少なさ、初さ、男性優位の性神話的固定観念の強さなどに驚いてしまう〉

 あとがきでは、本書の内容に重なる大学講義についての、学生による感想がいくつか披露されています。

 この方面の初さについては、自分も「とはずがたり」という作品演習時に、講師殿から指摘された経験があるので、人ごとではないのですが。(わずらふ=妊娠という解釈がすぐ出てこなかったのです)

○そして、こう思う
 幼児を見ていると、人間の肉体の各部について、変な意識を持たずに発言します。
 ですが、社会的に慣れてくるに従い、肉体の一部については、変な意識なしに発言したり考えに浮かべることが難しくなります。
 本来ならば、自分の肉体の各部を抵抗無く話題に上らせることができてもおかしくないはずです。
 そういった体の一部についての呼称変化の推移なども紹介されています。

○読んだ理由
 ゲーム資料。

(自己管理用スペース)
・今日の体重:80.0kg

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このブログ記事について

このページは、tamasunaが2005年12月25日 22:33に書いたブログ記事です。

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