通読:伊勢物語

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■今日の見出し
・通読:伊勢物語

(今日の一言)
 上に羽織るジャンパーは、やっぱり「jumper」と書くそうな。つまるところジャン「ばー(bur)」じゃなかったわけですな。
 外来語ってめんどう。

■最近の通読
「伊勢物語新版 付現代語訳」
訳注:石田穣二/刊:角川書店・角川文庫/満足度:★★★★☆/1979年11月(詳細情報 in 楽天ブックス利用

○どんな本?
 10世紀前後(平安時代)に成立したとされる歌物語。
 実在の人物、在原業平をほぼ主人公に据えて展開される和歌のある人生が描かれています。
 この文庫は、もっともポピュラーな天福本系統(藤原定家がテキスト検討をした定家本の写本の中で信頼性の高いもの)をもとに編まれています。

○気になるフレーズ
(解説:272頁 解説も石田氏)
〈物語とは、もともと、話であり、言い伝えである。固い言葉を使えば、伝承の記録である。昔あったことを今に伝えるもの、すなわち事実譚である〉

 「伊勢物語」に虚実が混ざっていても、「実在の人物:業平が軸に据えられていること≒昔あったこと」とされているため、虚実混じりの本作が「物語」として受け入れられていた。
 そんな文脈の中で出てくるテキストです。

 もともと「物語」は「事実譚」だった。だから、現在の「物語」≒「小説」などでも「事実譚」だったと思わせる努力をしなければならない。
 そう言われたような印象を受けました。

○ここが素敵
 各段(各短編)が短く読みやすいため、リズムを楽しむのにピッタリです。
 意味はおおざっぱしかわからないものの、リズムを楽しむために原文をついつい読んでしまいます。

○そして、こう思う
 天福本系統に収められていない、あまりポピュラーじゃない話が十数段あったんですね。
 そういえば、読んだことないなぁ。
 さすがにこの辺は文庫版で見られないだろうから、図書館行って探すかな。

○読んだ理由
 ゲーム資料として。
 高校時代から好んでいますが、やっぱり伊勢はいいねぇ。

(自己管理用スペース)
・今日の体重:80.8kg

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このページは、tamasunaが2005年11月11日 22:59に書いたブログ記事です。

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