通読:シミュレーション小説の発見

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■今日の見出し
・最近の通読:シミュレーション小説の発見

(今日の枕)
 市の広報スピーカーで、光化学スモッグ注意報の発令を耳にしました。
 今年初めて聞いたような気もします。

 民主党の広報車が走っています。選挙近い?
 これだけ盛り上げておいて、あっさり参議院で郵政法案可決されると肩すかし。

■最近の通読
「シミュレーション小説の発見」
著:荒巻義雄/刊:中央公論新社/資料度:★★☆☆☆/1994年12月(詳細情報 in 楽天ブックス利用・品切れ

○どんな本?
 仮想戦記ものの開拓者的存在の著者による、シミュレーション小説はSF第4世代であり、これからの社会を考えていく小説ジャンルだ、という叫びの一冊です。なお、シミュレーション小説は、仮想戦記もの(本文中では戦記SF)を越えた存在として扱われているようです。
 哲学を中心に様々な論を引用して、著者の論説を主張しています。

○気になるフレーズ
(121頁)
つまり仮説による推理法ではなく、この手法は実験的だ――ということである。(ウェルズらの英国文明批評派の「もしも……手法」と「シミュレーション小説」を比較して)

(152頁)
シミュレーション小説を好戦文学と考えるのは大きな誤解である。シミュレーション小説は、あくまで世界の平和とわが国の安全、国家戦略を模擬実験する装置なのである。

○そして、こう思う
 「第1章 シミュレーションの定義」でほぼ主張は提示され尽くされており、あとの章はその裏付けとして様々な論が哲学と呼ばれる部類を中心に紹介されています。
 私の嗜好的には、第1章以外は読まなくてもいいかなぁとも。

 あと、誤字脱字が少なからず存在しており急いで書いたのかな、と感じさせます。

○読んだ理由
 仮想戦記もののベテラン作家が何を考えているのかな、と読んでみました。
 私は、仮想戦記ものをほぼ読んでないんですけれどね。

(自己管理用スペース)
・今日の体重:81.0kg

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このブログ記事について

このページは、tamasunaが2005年8月 5日 00:00に書いたブログ記事です。

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