読書:ビールの文化史2/メガネのフレーム修理

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■今日の見出し
・最近の読書:ビールの文化史2 春山行夫の文化史6

(前説)
 眼鏡のフレームが曲がっており視界が乱れるので、眼鏡屋に行ってきました。
 自宅から近い順に、パリミキ、メガネのトップ、メガネスーパーがあります。
 最近、「優良顧客のみを囲い込むため、一見さんのメガネの洗浄や調整を有料にする店が現れた」そんなニュースを耳にした記憶があったため、財布を確認しての出発です。
 とはいえ、どこの眼鏡屋に頼むか悩んで、15分ほど自宅で経過です。
 パリミキは、なんだか高級感あるのであこがれますが、こういう作業を依頼するには申し訳ない気分で、敷居が高く感じます。
 トップは、学生時代に採用面接で不快な気分になったので、没です。
 というわけで、メガネスーパーへ。

 ……15分経過。
 激しく変形していたせいか、1人目だけでは直しきれないようで修理作業に高技術者が投入されます。
 そのあいだ、メガネのフレームを見て回りますが、ぶ厚いレンズが収まりそうなフレームとなるとみんな5桁の金額です。
 ううむ……。傷つけたら、大きな頭でフレームを歪めてしまったら、などと考えると無闇に着用してみるわけにはいきません。

 さて。
 20分近くかかりっきりで修理してもらっても工賃を請求されないのは嬉しいです。
 でも、一見さんを無償で修理してあげるからこそ、5桁のフレームになるのかなぁ、と複雑な思いで帰途に着くのでした。

■最近の読書
「ビールの文化史2 春山行夫の博物誌」著:春山行夫/刊:平凡社/資料度:★★★★☆(詳細情報/楽天ブックス利用2005年1月31日現在品切れ)

○どんな本?

 イギリスの18世紀頃のビール受容状況にはじまり、ドイツ、アメリカの状況に触れていきます。
 日本ではビールの本場といわれているドイツですが、ビールについては実は歴史が浅い国だそうです。
 そんなドイツで生まれたラガービールが、ドイツ移民によりアメリカに伝わり、そこから日本に流れてきた……そんな大きな流れを読むことができます。

 なお、「ビールの文化史」全2冊は、2巻目に収められている「あとがき」によれば、朝日麦酒株式会社の社報に1967年4月から6年間にわたり連載されたものをもとにしているそうです。
 私に馴染みの薄いアサヒビールがこういった作品を後押ししていたことに少々驚いてしまうのでした。

○ここが素敵

 十数年前に疑問に思っていたことに、一つの回答が与えられました。
 「なぜ、食堂では水を最初に出すのか?」という疑問です。
 水道の普及により水が一番安価に提供できるので、来店者に水を出しているのだろう。こんなふうに納得しておりました。
 ですが、時代劇などを見ていると茶店や居酒屋で一杯目に水を出すシーンを見ることはできませんでした。
 つまり、「水を出す」というのは、日本古来の風習とはとらえられていなかったかもしれないのです。

 本書で見つけた、この答の一つは、アメリカにありました。
 ビール不足で開拓する中、人々は代用酒を手に入れることも、茶やコーヒーを手に入れることもできないなかで、水の美味しさに気づいたのです。
 この流れにより、現在でもアメリカ人はミネラルウォーターを好む人々であり、食堂で水を出すようになったのだそうです。

○そして、こう思う

 個人的な印象です。
 アメリカのビール紹介記事付近から、現在の日本のビール界でも耳にするような言葉が増えてきました。
 そのせいか、後半は読むスピードが格段にUPしていきます。

 知らない語彙によって構成された本よりも、知っている語彙が出てくる本によって構成された本のほうが読みやすいということを再認識できました。

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このページは、tamasunaが2005年1月31日 00:00に書いたブログ記事です。

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