01■本ゲームについて ~デザイナーズ・ノートはまだ早い~

tamasuna
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 本ゲームはトークゲーム「うつつまぼろし」という呼称で、漢字表記ですと「現幻」となります。
 平安時代風の世界を舞台に描かれる「歌物語」と呼ばれる雰囲気を楽しむためのゲームシステムです。「歌物語」とは、ここでは、名歌とそれを紹介するための由来を物語仕立てにしたものとして考えておいてください。

 皆様が気になるであろうことをいくつか回答しておきます。

○歴史物?
 歴史物ということで、歴史が苦手な方は、とっつきにくさを感じるかもしれません。
 ですが、平安時代という歴史の一時点を再現するためのTRPGではなく、本作は「歌物語」を楽しむためのTRPGです。
 歴史とは違い、「歌物語」には絶対はありません。語り手、読み手、伝え手の数だけ、無数の「歌物語」が存在するのです。
 極端な話、その場の全員が、「歌物語」の舞台がスペースコロニーがふさわしいと思えば、そこが舞台でもかまわないのです。

○歌物語?
「伊勢物語」にはじまるとされる、名和歌の紹介、和歌の由来をもとにした物語です。
 そこには、教科書的な政権争いや、難しい漢字の並びそうな陰陽術といったオカルトは影を潜めています。

○陰陽術はなし?
「現幻」では、陰陽術を駆使するような冒険活劇を楽しむことができません。
 そういった冒険を楽しむためには、「平安夜曲」(銀の方舟亭さん)、「平安京物怪録」(アルターライン所収のダブルクロス2ndのバリアント/ゲーマーズ・フィールドさん) などといった先行作品があります。
 そのため、「現幻」では、こういった要素を切り離します。
 既存のシステムでできることをあらためて新システムで遊ぶ必要もないでしょ?

○では、どんなシナリオ?
 旅するプレイヤー・キャラクターたちが、旅先の村町で出会いと別れが描かれ――そして、その経験を詠み込んだ歌が披露されます。
 なお、プレイヤー・キャラクターは、権力争いなどに敗れるなどの理由で都から出て行かなくてはならなくなった零落貴族やその従者です。

○和歌を詠む?
 和歌を詠むといっても、歌集を編むような歌人レベルの和歌を詠め、ということではありません。第一、それでは私もこのTRPGができなくなってしまいます。実際、私も詠めません。
 シナリオ中で獲得したキーワードをつなげるだけで、それっぽい和歌が詠めるようなシステムが収められています。

○判定システムは? サイコロ?
 以前は、様々な判定方法がありました。判定方法の奇抜さで競っていた雰囲気もありましたね。
 そして、私はそんな雰囲気が好きでした。
 というわけで、ちょっと奇抜な道具を使います。サイコロやトランプは使いません。
「現幻」では、「小倉百人一首かるた」を判定に用います。

○α版?
 本書に収められた「現幻」はα版です。
 ゲームの基礎的部分のみを開発段階で収められた、荒削りのルール集です。
 テストプレイ数がまだ少ないため、とても遊びにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
 どうにか2006年冬~2007年春にはβ版にアップしたいと思っています。

○サポートは?
 インターネットのwebサイト:サークル〈オニオンワークス〉をご覧ください。
 http://www.scn-net.ne.jp/~tamanegi/ta/

 順次、アップデートされたルールが公開される予定です。

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このページは、tamasuna2006年12月 4日 00:42に書いたブログ記事です。

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