松比良(その1)
去年の10月中旬(構想段階)に書き殴ってみた、フレーバーテキストです。どんな世界を目指しているか、雰囲気が出ているかどうか判断するには、ちょっと短すぎるテキストですが。
去年の10月中旬(構想段階)に書き殴ってみた、フレーバーテキストです。どんな世界を目指しているか、雰囲気が出ているかどうか判断するには、ちょっと短すぎるテキストですが。
年中行事紹介1
平豊範「そういえば、昨日は菊の節句でござったな」
秋風姫「ほんとうならば、宴に歌合で盛り上がっていたはずなのにー」
豊範「あの、菊を杯に浮かべる宴でござるか。それがし、あういった場は苦手でしてな。今回ばかりはこのたびに感謝してもいいかもしれぬなぁ」
秋風「むぅ。そんなこと言いながら豊範も都が恋しいくせに」
9月9日は奇数の数字が月と日にちに並んだ、陰陽術的に重く見られていた日でした。
奇数はもともと正(プラス)として捉えられるのですが、正×正の重陽で〈過ぎたるは及ばざるがごとし〉というやつで行き過ぎたプラスエネルギーがよからぬものを活性化させる日と扱われていました。
都の貴族たちは、この日に、そのよからぬことを少しでも避けようと宴で濃く固まった重陽の気を乱そうと宴を行うのです。
そのなかで、この季節の名花である菊を題材に歌を詠み合ったのでした。