通読：金色夜叉

■今日の見出し
・通読：金色夜叉

（今日の一言）
　今日は久々に読書日。
　……思ったより読み進められなかったなぁ。

■最近の通読

「金色夜叉」
著：尾崎紅葉／面白度：★★★★☆／１８９７～１９０３年（岩波文庫：詳細情報 in 楽天ブックス利用／青空文庫版）

○どんな本？
　明治期日本を舞台に、書生から高利貸しに育つ間貫一を中心にした恋憎劇です。
　金になびき後悔する女性と、その金を扱う仕事を選び自傷し続ける男性の未練を、様々な登場人物たちで盛り上げながら描きます。

　全国的に激しい人気を得たらしく、舞台となった熱海には、「お宮の松」という観光名所（関連ページを参照）ができてしまうほどだったようです。

○気になるフレーズ
（中編第一章）
〈高利貸《アイス》〉

　「こうりかし」の「氷菓子（こおりがし＝アイス）」をかけるセンスはいい感じです。
　嫌われ者に対して隠語を使う……リアリティを感じさせますね。

○ここが素敵
　昼ドラ的な、どろどろな恨み・恋が語り続けられる作品です。
　最後まで登場人物が増えていって、どう話を終わらせるかと、始終興味深く読むことができました。

（関連ページ）
・お宮緑地（熱海市）

（自己管理用スペース）
・今日の体重：８１．６ｋｇ